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現代の私たちからみた<奇想>をテーマに、東京都庭園美術館にて展示。


  • 東京都庭園美術館 〒108-0071 東京都港区白金台5-21-9 Japan (マ⁠ップ)

「奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」in 東京都庭園美術館

シュルレアリスムの感性に通ずるような作品群にも注目し、現代の私たちからみた<奇想>をテーマに、16世紀の歴史的なファッションプレートからコンテンポラリーアートに至るまでを、幅広く展覧。

20世紀最大の芸術運動であったシュルレアリスムは芸術の枠を超えて、人々の意識の深層にまで影響力を及ぼしました。革新的な意匠を生み出し、時代を先駆けようとする優れたクリエーターたちの表現は、時にシュルレアリスムの理念と重なり合うものであり、モードの世界にもシュルレアリスムに通底するような斬新なアイデアを垣間見ることができます。

一方、シュルレアリストたちと親交のあったエルザ・スキャパレッリは、シュルレアリスムの潮流のなかで示された特異な感覚を、モードの世界に積極的に取り込んでゆきました。またシュルレアリストたちは、帽子や靴、手袋といったファッションアイテムを霊感の源として、絵画や写真、オブジェといった作品のなかに生かしました。衣裳へのトロンプ・ルイユ(だまし絵)的なイラストの導入や、内側と外側の意識を反転させたようなデザイン等、シュルレアリスムを契機として出現したユニークな発想力は、まさに「奇想のモード」として今日にまで影響を与え続けています。

本展ではさらに、シュルレアリスムの感性に通ずるような作品群にも注目し、現代の私たちからみた<奇想>をテーマに、16世紀の歴史的なファッションプレートからコンテンポラリーアートに至るまでを、幅広く展覧します。シュルレアリスムがモードに与えた影響をひとつの視座としながら、その自由な創造力と発想によって、モードの世界にセンセーションをもたらした美の表現に迫ろうとするものです。

開催概要

展覧会名:

奇想のモード
装うことへの狂気、またはシュルレアリスム

会期:2022年1月15日(土)~2022年4月10日(日)

会場:東京都庭園美術館(本館+新館)
住所:東京都港区白金台5-21-9
ハローダイヤル: 050-5541-8600
※本展においては本館の南ベランダは、作品保護の観点から、公開を休止しております。あらかじめご了承ください。

休館日:毎週月曜日
*ただし3月21日は開館、3月22日(火)は休館

開館時間:10:00–18:00(入館は閉館の30分前まで)

観覧料:オンラインによる日時指定制です。
ご購入・ご予約はこちらから

一般1,400円(1,120円)

大学生(専修・各種専門学校含む)1,120円(890円)

中学生・高校生700円(560円)

65歳以上700円(560円)

*( )内は団体料金。団体は20名以上
*小学生以下および都内在住在学の中学生は無料
*身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその介護者2名は無料(手帳の提示をお願いします)
*教育活動として教師が引率する都内の小・中・高校生および教師は無料(事前申請が必要)
*シルバーデーおよび家族ふれあいの日の割引については、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、当面の間休止としております。


ページ上部:上:ヤン・ファーブル《Hals Pantser》1996-2002年、個人蔵©Jan Fabre - Hals Pantser - SABAM, Bruxelles & JASPAR, Tokyo, 2021 B0568 / photo:ShugoArts - Shigeo Muto
下:《コルセット》1880年頃 イギリス、神戸ファッション美術館蔵

1.エルザ・スキャパレッリ《イヴニング・ケープ》1938年、京都服飾文化研究財団蔵、広川泰士撮影
2.ライチョウの足のブローチ、スコットランドWBS (Ward Brothers) 工房、1953年、アクセサリーミュージアム蔵
3.コルセット、1880年頃 イギリス、神戸ファッション美術館蔵
4.マルタン・マルジェラ《ネックレス》2006年、京都服飾文化研究財団蔵、京都服飾文化研究財団撮影
5.ハリー・ゴードン《ポスター・ドレス》1968年頃、京都服飾文化研究財団蔵、畠山崇撮影
6.マルタン・マルジェラ《ドレス》2006年、京都服飾文化研究財団蔵、京都服飾文化研究財団撮影
7.舘鼻則孝《Heel-less Shoes (Lady Pointe)》2014年、個人蔵、GION撮影
8.串野真也《LUNG-TSHUP-TA》2009年、作家蔵

*本展では、新館の展示室内でのみ写真撮影が可能です。下記注意事項をお守りいただき撮影ください。

【撮影にあたっての注意事項】

・接写や連続撮影等で作品の前を占拠する等、他のお客様の鑑賞を妨げる撮影は、ご遠慮ください。

・シャッター音は可能な限り小さい音の設定としてください。

・フラッシュ・レフ板・三脚・自撮り棒・望遠レンズのご使用はご遠慮ください。

・安全確保のため、撮影禁止のお声かけをする場合がございます。

・動画の撮影はご遠慮ください。

・撮影は非営利目的の個人利用に限ります。商業撮影は、事前の申請が必要です。

・個人ブログ等での写真の公表にあたって、写り込んだ他の来館者の肖像権に触れる場合がありますので、ご注意ください。

・その他、作品や建物に危険が及ぶ行為は禁止しています。

*会期中、一部展示替えがございます。






■編集部のおすすめポイント

シュルレアリスムはフランスで起こった芸術運動のことで、日本語では「超現実主義」と言われるそうです。現実と言われると、写実的でリアルな作品を思い浮かべるかもしれませんが、代表作はサルバドール・ダリの「記憶の固執」、ルネ・マグリットの「ゴンコンダ」など不思議な絵ばかり!

この世界観を体感しに行ってみてはいかがですか?






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