資生堂ギャラリーにて 「渡辺志桜里 宿/Syuku」展を11月6日(水)から12月26日(木)まで開催
資生堂ギャラリーでは、2024年11月6日(水)から12月26日(木)まで「渡辺志桜里 宿/Syuku」展を開催します。渡辺志桜里は、外来種や絶滅種といった人間と自然との間に生じるコンフリクトを想起させるモティーフに焦点を当てることで、私たち人間同士に孕む課題を暗示する作品を多く手がけています。
◾️開催概要
⚫︎開催期間:2024年11月6日(水)~12月26日(木)
⚫︎開催時間:火~土 11:00~19:00 日・祝 11:00~18:00 毎週月曜休 (月曜日が祝日にあたる場合も休館)
⚫︎開催場所:資生堂ギャラリー
〒104-0061 東京都中央区銀座 8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
⚫︎URL:https://gallery.shiseido.com/jp/exhibition/7689/?rt_pr=trr19
入場無料
本展では、水槽やプランターなどをホースでつなぎ、水やバクテリアを循環させて自律した生態系を構築する渡辺の代表作《Sans room》とともに、能の演目『翁』にインスピレーションを得て制作した新作能の映像インスタレーションなどを展示します。『翁』では人間に神が「宿」り、祈りを捧げ、再び人間に戻るという、人間・神・自然の循環的な関係、日本列島に眠るマージナルな自然観が描かれます。また渡辺は現代において、特に新型コロナウィルスの流行以来、人間の身体を「宿」主としてウィルスが生存している意識や、国家・コミュニティを越え、他種や他者との共生へ向かう感覚が高まっているのではかと指摘します。
自然と人間の関係によって日本の生態系が築かれてきたダイナミズムを長い時間軸で捉え、「宿」という観点から照射し、そこに孕む諸問題を浮かび上がらせると同時に、私たちが未来をどう生きるか、その手がかりを探ります。
◾️作家プロフィール
◾️本展の見どころ
1. 資生堂ギャラリーの空間を活かした過去最大規模の《Sans room》
渡辺の代表作である《Sans room》。これまで数々の会場で展示をしてきた本作ですが、資生堂ギャラリーの空間を立体的にダイナミックに展開し、過去最大規模でご覧いただけます。
2. 新作能の映像インスタレーション
渡辺が加藤眞悟氏(能楽師)、安田登氏(能楽師)、ドミニク・チェン氏(情報学研究者)らとともに制作した新作能を、映像・サウンドインスタレーション作品として展示します。
3. パフォーマンス・アート
パフォーマーが会場内に不定期に現れ、「動き」によるパフォーマンスを行います。いつ現れるのか、どのくらいの頻度で現れるのか、資生堂ギャラリーからの発信にご注目ください。
◾️関連企画
渡辺志桜里×ドミニク・チェン トークイベント
日時:12月13日(金) 19:00~20:00
場所:資生堂ギャラリー
事前申込制 参加無料
※申込方法その他詳細については資生堂ギャラリーHPにてご案内します。
他にもイベントを企画しています。詳細が決まり次第、随時資生堂ギャラリーHPにてご案内します。
◾️POPAP編集部より
1919年にオープンした歴史ある資生堂ギャラリーでのイベントです。今回は水を循環させてエコシステム作り上げるアーティスト渡辺志桜里 さんの展示。映像インスタレーションなど、見る人を引き込む作品が資生堂ギャラリーの空間をどのように活用するのか気になりますね。銀座にお越しの際はぜひお立ち寄りください!