9月7日（土）よりBOOK AND SONSにて、濱田英明写真展「DISTANT DRUMS」を開催いたします。

2012年に35歳でデザイナーから写真家に転身し、海外の有名雑誌の他、日本でも雑誌や広告など幅広い分野で活動している濱田英明氏。
今年7月に自身のオンラインストアにて予約販売を開始した写真集「DISTANT DRUMS」は、わずか数日で初版の2000部が完売となる驚異の売れ行きで話題となりました。

“遠い太鼓に誘われて
私は長い旅に出た
古い外套に身を包み
すべてを後に残して”

-村上春樹「遠い太鼓」序文より

トルコの古い唄の引用からはじまる村上春樹氏のエッセイにインスピレーションを受け、光景との「距離感」をテーマに制作された本作。
誰もが訪れる観光地でも息を飲むような絶景でもない、忘れ去られてしまうような光景の中で、同氏が垣間見た日々の機微が丁寧に映し出されています。
私たちがすでに知っているような、あるいは知らないけれど記憶の奥底で思い出されるのを待っている何か—
見る人自身の物語が立ち上がるためのきっかけを差し出したい、と濱田氏は言います。

2012年から撮り集めてきた旅先の写真をまとめた写真集の制作を決めたのは昨年の5月。以降、自身のTwitter上では写真集の制作過程や情報に加え、写真に対する自身の考えや思いを実直に公開。こうした濱田氏自身の発信が、作品に対する想いが共有されていくさまを作り上げているように感じられます。

本展は1Fギャラリースペースに加え、2-3F と、一棟まるごとを大胆に使用。
写真の世界に没頭できるようあえて空間を仕切り、およそ70点の作品が展示されます。
写真集「DISTANT DRUMS」に収録されている作品の他、飛行中の機内から撮影したシリーズ 「DISTANT SKIES」を会場3Fにて展示いたします。
会場では写真集「DISTANT DRUMS」の他、オリジナルカードやポスターなどを販売。
展示作品の販売も行いますので、お気軽にお問い合わせください。

何かの力に引き寄せられるような、何かの音に誘われるような不思議な旅の空間をぜひじっくりとお楽しみください 。

濱田英明写真展「DISTANT DRUMS」

2019年9月7日（土）〜9月29日（日） 12:00〜19:00 ※水曜定休
（9月7日、9月8日のみ20:00まで営業延長）
レセプション：2019年9月7日（土） 17:00〜19:00 無料
オープニングライブ：2019年9月8日（日） 17:00開場 18:00開演 詳細はこちら
※ライブ開催に伴い、9/8（日）15:00〜20:00の間、3F「DISTANT SKIES」の展示は一時閉場いたします。

BOOK AND SONS ACCESS

 ADD　〒152-0004 東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番
TEL　03-6451-0845
TRAIN　東急東横線 学芸大学駅 徒歩約3分

写真集『DISTANT DRUMS』

価格：6,500円（税込）
仕様：上製本・箔押
判型：250x250x25mm　カラー264P（写真200カット）
印刷会社：八紘美術
発売日：2019年7月12日

トルコの古い唄の引用からはじまる村上春樹氏のエッセイが好きで、気が向いたときに読み返しています。本著のタイトルはそこからヒントを得ました。誰もが訪れる観光地でも息を飲むような絶景でもなく、忘れ去られてしまうような光景に日々の機微を垣間見たとき、心から愛おしいと感じます。これは簡潔に言うと旅先の写真ですが、テーマを旅ではなく光景との「距離感」としたのはそれが理由です。めくっているうちにどこかへ行きたくなる、というより「すでにそこにいるような」気分の本になるといいなと思います。

ー写真集「DISTANT DRUMS」あとがきより

▼サイン会のお知らせ
写真集を購入していただいた方を対象に、濱田英明氏によるサイン会を行います。
すでに購入済みの方もお持ち込みいただければ対象となりますので、この機会にぜひお越しください。
2019年9月7日（土） 15:00〜16:00 / 19:00〜20:00

濱田英明
1977年、兵庫県淡路島生まれ。大阪在住。2012年9月、35歳でデザイナーからフリーのフォトグラファーに転身。2012年12月、写真集『Haru and Mina』を台湾で出版。『KINFOLK』（アメリカ）、『FRAME』（オランダ）や『THE BIG ISSUE TAIWAN』（台湾）などの海外雑誌ほか、国内でも雑誌、広告など幅広いフィールドで活躍中。