生命装置の中で見る松の美しさとは 東信のAMKKが原宿StandByでインスタレーションを開催
フラワーアーティスト東信(あずままこと)と、ボタニカル・フォトグラファー椎木俊介(しいのきしゅんすけ)などが主宰するAMKK。アートスペース「StandBy」にて開催。
ソリッドな空間との調和も楽しんで(2020/12/16)
キャットストリート近くのアートスペース「StandBy」にて、花と植物の新しい価値観を追求するクリエイティブ集団「AMKK(東信、花樹研究所)」によるインスタレーション「Paldarium Tachiko & Yasutoshi」が開催されている。期間は2021年1月31日(日)まで。
AMKKは、オートクチュールのフラワーショップ「JARDINS des FLEURS(ジャルダン・デ・ フルール)」を主宰するフラワーアーティスト東信(あずままこと)と、ボタニカル・フォトグラファー椎木俊介(しいのきしゅんすけ)が中心となり活動。その表現はアートワーク制作という枠にとらわれず、周りの人や空間をも巻き込んだ実験的プロジェクトとして、花と植物の潜在的な美しさを引き出し続けている。
本展で展示されているのは、19世紀イギリスで貴族の娯楽として流行したミニチュア版の温室「パルダリウム」に松の盆栽を入れた作品群。現代のテクノロジーによって水や風、光、音を人工的に取り入れられる機能を搭載することで、外部環境に左右されずに植物が生育する環境を作り出した。
会場のStandByは、今年秋にオープンしたばかりのアートスポット。コンクリートに覆われた建物は、さっそくこの街で存在感を放っている。ソリッドな空間とともに、新たな価値観の中で命を育む松の美しさを堪能してほしい。
■概要
AMKK「Paldarium Tachiko & Yasutoshi」
開催期間:2020年12月12日(土)〜2021年1月31日(日)
開催場所:StandBy
住所:東京都渋谷区神宮前5-11-1
電話番号:03-6427-5834
営業時間:10:00〜19:00
定休日:火曜、2020年12月28日(月)〜2021年1月5日(火)
フラワーアーティスト東信さんのコメント
2020年12月12日(土)より、AMKKの個展「Paludarium Tachiko & Yasutoshi」を開催いたします。
「Paludarium」シリーズはAMKKの精神を濃く吹き込んだ作品のひとつです。植物を外気から守り成長を促進させるパルダリウム(温室)を新たに解釈したこの作品群は、本来のパルダリウムが由来する19世紀イギリス貴族の観賞用や娯楽として用いられたものとはまた異なる、現代が誇る文化やテクノロジーに沿った、そして一種の反立を含めた作品群となります。
これまでのAMKKのクリエイティブ思想とStandByの現実から切り離されたかのような空気が交わり、よりソリッドで奥行きを持ったインスタレーションとして完成した空間。貴重なこの機会に是非足をお運びください。
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