フォトグラファー関根大樹の個展を、エプサイトギャラリーにて開催!
●作家コメント
“ネイチャーフォトを撮るように、都市を撮影する。
それは、私が生まれ育った場所であり、親しみを感じあるいはうとましく思いながらも、所与の条件としていつも周囲に存在した自然だから。またそれは、情報を糧として暮らす私たちがテクノロジーの網の上に築いたもう一つの現実であり、絶えずデータは上書きされノードは接続切断されていく半ば仮想的な社会空間としての自然だから。そしてそれは、二足歩行の動物集団が長年にわたり奇怪な建造物で高密度に織り上げた環境であり、その活動により惑星規模の影響を生み出し地質時代にすら区切りを打ち込みながら、新たなウィルスの侵襲により動揺する自然だから。
街路を行けば、もはや誰の手にも負えない複雑な重層構造が立ちはだかる。一度に知覚できる限度をゆうに超えるオブジェクトの断片が四方から迫る、その襞に分け入ってファインダーを覗き込むとき、風景は透明な輝きを放つ。地と図すらも定まらない、さまよえる自然の迷宮を、カメラをたよりに放浪する。”
●プロフィール
関根 大樹
1982年 東京都に生まれる。早稲田大学第一文学部 卒業。
2015年 個展「このようにして無限に進む」(東京・Place M)
2018年 グループ展「ヤング・ポートフォリオ」(山梨・清里フォトアートミュージアム)
2018年 個展「反遠近法 <contra-perspective>」(東京・銀座ニコンサロン、大阪・大阪ニコンサロン)
●開催概要
会期:2020年10月30日(金)~11月12日(木)
時間:11:00~17:00
休館:日曜日
●編集部イチオシ!
人工物にあふれた日常の風景なかにある、一見ありふれたように見える「植物」が、関根さんのユニークな視点で切り取られ、私たちに魅せてくれます!