【ブランドインタビュー】アクセサリーブランドponoが届けるメッセージ”ありのままの自分”に思いやりを持つための糸口
【ブランドインタビュー】アクセサリーブランドponoが届けるメッセージ”ありのままの自分”に思いやりを持つための糸口
今回POPAP編集部は、アクセサリーを中心とした可愛らしくときめくアイテムを作り出しているponoさんにインタビューを行いました。ブランドが出来上がったきっかけから、アイテムに込めた思いから夢まで、気になるお話をたくさん伺いました。
◾️ponoについて
シルクコードやビーズ、天然石、淡水パールを使ってネックレスを作っているアクセサリーブランドであるponoさん。ネックレスやブレスレット、ピアスやイヤリングを制作しています。その素材には、肌に近く、自然にもやさしい素材が使用されています。
⚫︎IG:@pono_onoponpon
ー ブランドを立ち上げたきっかけを教えてください。
きっかけはコロナ禍にレジンやフルイドアートといったものづくりを始めて、その流れでアクセサリーも作るようになりました。自分が心地良い場所であると思える表現の場を見つけたことによって、それが『アクセサリーブランド』といった形となっていきました。
これが好き!と今までハマる趣味がなかったんですね。でも、コロナ禍をきっかけにレジンやフルイドアートといったものづくりを始めて、その流れでアクセサリーも作るようになりました。作ることが楽しいというよりは、自分の表現の場があることが自分の喜びになっていました。気がついたらアクセサリーをたくさん作っていて、それを友達が欲しいといってくれるようになりました。最初はプレゼントという形で友達にあげていましたが、それが友達の友達、友達のご両親に広まっていきました。そういうきっかけでブランドを立ち上げてみようかなと思うようになりました。
◾️『pono』それは自分を大切にすることから繋がる輪
ー ハワイ語で「本来の自然のあるべき状態、調和・バランスのとれた状態」という意味を持つ『pono』をブランド名に選んだエピソードがありましたらお聞きしたいです。
ハワイに兄の結婚式にいった時に、心地よさに気がつきました。
「思い切り自分を大切にしていて、それがみんなを幸せにする」という雰囲気に引かれたんです。その時にハワイ語っていいなと思いました。元々「自分を大切に」といった意味合いを入れたかったので、意味もマッチする可愛らしい発音であるハワイ語の「pono」をブランド名に決めました。
初めてのイベント出店時にブランド名とコンセプトを考えたのですが、誰かに想いを届けたいという気持ちよりも、自分が心地よくしていてそれが誰かのためになったらいいなと思いました。
ー 『pono』でいるためには、”自分自身を愛して人と自然を愛するということ”と書かれていますが、そう思う理由はありますか?
”自分自身を愛して人と自然を愛するということ”これは、アクセサリーを迎えてくださる方へのメッセージというよりは、自分自身へのメッセージですね。
自分を大切にして満たされることで、作品にもその愛が表れると思います。それが誰かを幸せにしたり、いいなと思ってくれる人に響くと思うんです。
これは、ものづくりにおいて見失いたくない部分でもあります。私がこの部分を大切にすることによって、手にとってくださる方もありのままの自分を忘れないでいてくれたらいいなと思います。売れてほしいからとか、これはよく売れるから作ろうとするのは、自分軸ではなく他人軸だからそれは『pono』ではないなと思うんです。自分を大切にすることによって、より近い人と繋がっていける気がします。
◾ヒントは日常に潜む ”愛おしさ”
ー アクセサリーを中心にアイテムを作ってらっしゃるんですね。アイテムに込めた思いがありましたらお聞きしたいです。
アイテム自体に強いコンセプトや思いをこめているわけではないのですが、まずは自分がほしいと思うものを作るようにしています。
金額面でも自分が商品を手に取るときにこの値段を出せるかという部分も考えています。
目を止めてくださる方のためにも自分の価値観をまずは大切にしています。
一般的には、ターゲット層も決めた方が良いと言われることもありますが、あえて絞り切らないからこそ、男性も女性も幅広い世代の方が手にとって下さってるのだと思います。
ー コンセプトをアクセサリーなどのアイテムに落とし込む時のポイントは何かありますか?
ポイントをあげると「色」だと思います。基本的には、ばーっと並んでいる色の中から感覚で選んで作っていますね。この色とこの色とこの色を、というよりはその日その時にかわいいと思ったものを感覚で選んでいます。でもたまに、日常の中に潜む色の写真を撮ったりして作品を作ることもあります。
例えば、わんちゃんのお散歩をしている時に見つけた公園の滑り台の色と花たちの三角形の色が可愛いと思ったら、目でスクショをしたり、写真を撮ってインスピレーションを無意識にしていることもあります。
ー 作品の一つである可愛い灰皿がとても素敵だなと思いました。こちらのアイテムに込められた思いをお聞きしたいです。
ピアスとかシュシュを作っている中で出るリボンの切れ端が捨てられないんです(笑)なんだか愛おしくて。何か消えないものにできないかなと思った時に灰皿を思いつきました。見方的には、灰皿の中に閉じ込められちゃってかわいそうとも思えますが、可愛いものが形として残るし、レジンがリボンの切れ端と一緒にどういう風に型の中で流れるかは日によって違うので、そのアートに近い部分が好きです。
◾️やさしさの根源って?
ー インスタを拝見していますと、ponoさんが使用する日本語や絵文字がやさしくて可愛いなと思います。ここまでのお話を伺う中でもponoさんの柔らかい人柄や穏やかさが伝わってきます。そういった「やさしさ」を感じたのですが、その「やさしさ」はどこから生まれていますか?
え?!(笑)やさしいですか?(笑)
全然怒ったりしますよ!(笑)
ほとんどが無意識なんですけど、丸みやウネウネ、ぷつぷつした言葉やモノが好きなのでそういった感覚が勝手に言葉になっているのかなと思います。
この間、一緒に住んでいる友達がパンケーキを作るときに「めっちゃこの卵ぷつぷつやん!」って言いながら持ってきた時に、私は愛おしいと思ったんです。他の卵はぷつぷつが一切ないのに、その卵だけぷつぷつと肌荒れをしていて(笑)そういった形に同じものがない部分に惹かれます。
◾️当たり前に渡すものに ”ときめき”を
ー アイテムにプラスして栞をプレゼントしているとお聞きしました。栞やショップカードに込めている思いについてお聞きしたいです。
当たり前に渡すものにときめきを入れ込みたいという思いです。クリエイターとしてモノだけをお届けするのではなくて、その時や人柄を感覚としてお伝えしたいなと思ったんです。
ショップカードや栞も全てネイルアートが違っています。その裏には言葉を書いてランダムにお渡ししています。ショップ袋にもクリアなものにパールやハートをつけています。
ー 先日購入させていただいた時、ショップ袋にハートがついていて可愛いなと思いました!
ハートだったんですね!その時の気分によって数パターンのデザインを用意しています。
ちょっとしたところに、手をかけることが好きなんです。誰か見てないかもしれないし捨てちゃうかもしれないけれど、気づいてくれた人はきっとときめいてくれて、そこに誰かの時間を感じるじゃないですか。それを思ってと思っている訳ではないのですが、私がそうされた時にじんわり嬉しい気持ちになるのでやっています。
◾️表現すること、それが変わらない喜び
ー 活動をしててよかったなと思う瞬間を教えてください。
活動しててよかったなと思う瞬間しかないですね。いちばんは自分が表現をしていることへの喜びです。はあ!可愛い!と思ってもらえただけですごく認められた気持ちになるんです。購入されなくても、ディスプレイ可愛い!って言われただけでも本当に嬉しいです。
あとは、人との繋がりを感じる瞬間は活動しててよかったなと思います。
イベントでは、主催の方々が準備をしてくださることに感謝ですし、その場で出会うクリエイターさんの思いも刺激になり励みにもなっているので続けられています。ponoを手に取ってもらえる、ときめきを届けられることももちろん嬉しいのですが、それ以外の部分でも日常では気がつきにくい感謝を感じることができています。
◾️ありのままの自分でだいじょうぶ
ー 作品を通して伝えたいことを教えてください。
ありのままの自分でいいんだよという部分を伝えたいです。私もありのままの自分を大切にしたいと思って作っているので、その受け取り方も自由であってほしいですね。
作品を通して伝えたことの受け取り方も自由であるというのは、自分を大切にするということにも繋がると思っています。
ー アイテムがお客様にとってどんな存在になれたら嬉しいですか?
お守りとか、心地良い存在になれたらいいなと思います。自分は自分のままでいいんだな、と感じてもらえれば嬉しいです。
ー これからの展望をお聞きしたいです。
ひとつのアイテムで何通りも使えて、何通りものときめきがあるアイテムを考えています。
カラーコードもたくさん合って何個もほしいとよく言ってもらえて嬉しいのですが、自分がお客様の立場に立った時にやっぱりお財布との相談もあってあれもこれも買えないなと思って。だからこそ、1個のアイテムを買ってもらった時に3回くらいときめきがあるといいなと思ったんです。1wayとか、2wayとかは聞いたことがあるので「you way」あなた次第といった意味を込めたネックレスを作りたいと思っています。ベースはponoでも、オリジナルにしてもらいたいと思います。ありのままの自分で、好きなように使ってもらえたら嬉しいです。
◾️夢は「偶然まちの中でponoを身につけている人と出会うこと」
ー 夢はありますか?
「偶然まちの中でponoを身につけている人と出会うこと」が夢です。
今後ponoを数多くの人が身につけてくれていて、会う確率が高いのかもいしれないし、少ない方の中でも、偶然にすれ違えたというタイミングや奇跡かもしれないしそれは分からない。それって、約束されてない未来で約束されていないタイミングで出会えるってことじゃないですか。叶えられる、叶えられないを追ってしまうと、どうしても苦しくなってしまったり、だんだん思いが変化してしまう気がするんです。だから、この夢は叶えられる、叶えられないにこだわらない夢かなと思います。明日に叶ってしまうかもしれないという可能性があり、見通しがないこともこの夢の面白さだなと思います。
◾️POPAP編集部より
柔らかく優しい色、風になびくリボンに、肌に近い天然石や淡水パール、身につけたり飾ったりしていると自分のことをいつもよりも大切にできる気がする ━━━
ponoさんが作り出すアイテムは”ありのままの自分”に思いやりを持つための糸口を教えてくれて、私たちの日常にそっと寄り添ってくれます。アイテムに込められた思いの受け取り方、アイテムのアレンジの仕方は、”pono”を身につけるあなた次第です。
◾️直近で開催されたイベント
5月24日(金)から5月26日(日)まで自由が丘で開催された「EN SEN Culture Market」に出店されています!
「EN SEN Culture Market」詳細はこちらから!
https://www.popap.biz/popup-list/de-aone-terrace-club0524-0526