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【フォトレポート】世界遺産・二条城を舞台にした国際的なアートフェア 2022年10月14日(金)~16日(日)in 京都・二条城

【フォトレポート】世界遺産・二条城を舞台にした国際的なアートフェア2022年10月14日(金)~16日(日)in 京都・二条城

artKYOTO 2022実行委員会は2022年10月14日(金)~16日(日) (13日(木)は招待日)の4日間、世界遺産・二条城を舞台にしたアート見本市「artKYOTO 2022」が開催されました。

「artKYOTO」は、世界のアートシーンを牽引するべく、2019年、世界遺産 二条城を舞台にスタートした、国内外のギャラリー・美術商が厳選するアート作品を展示・販売する国際的なアートフェアです。古美術から現代美術まで時代の古今を限定せず、歴史を踏まえながらも新たな視点で社会の価値を生み出すアートに関して、鑑賞から所有まで様々な体験を提供しています。

また、世界で初めて NFT アートとエンターテイメントが融合したデジタルコレクティブルズ MOVIE「SHIP」の予告編を特別上映するなど、デジタルの中で、リアルでは味わえない作品の魅⼒を体感できる展示となりました。

【開催概要】

●イベント名:[⽂化庁移転記念事業]artKYOTO 2022
●会場:世界遺産⼆条城 ⼆の丸御殿台所・御清所 (京都府京都市中京区⼆条通堀川⻄⼊⼆条城町541)
●会期:⼀般公開 2022年10⽉14⽇(⾦)〜16⽇(⽇)
●開館時間:10:30-17:00(最終⽇は 16:00 閉場。14、15⽇の最終⼊城時間は16時まで。)
主催:artKYOTO2022 実⾏委員会 (京都市・⼀般社団法⼈ アート東京 等)
URL https://artkyoto.jp

■主催より

千年を超えて日本の都であった歴史を背景に、常に日本文化の発信地として革新を続けてきた京都。そして現在、経済や社会基盤等各方面において新たな価値創造のコアとなる可能性が一層高まっているアートマーケット。文化庁が移転する京都において、新元号・令和となった2019年に幕開けし、2020年は世界遺産・二条城と重要文化財・京都国立博物館 明治古都館にて開催。今年で3回目を迎えるartKYOTO 2022は、文化庁移転記念事業として「ART WALK KYOTO」とも連携。一般公開していない二条城 二の丸御殿台所・御清所を舞台に、日本全国、世界へアートの価値・可能性を発信してまいります。

■見どころ

歴史的建造物である⼆条城をいかし、⾮⽇常を体験できるアートフェア空間 artKYOTO 2022 は、世界のアートフェアで主流となっている現代的なコンベンションホールや仮設空間とは異なり、 通常⾮公開である重要⽂化財の天井の梁、漆喰の壁などをいかしたアートフェアとなります。各ブースで楽しむことが出来る作品の鑑賞や購⼊はもちろんのこと、建築空間としても価値の⾼い世界遺産・⼆条城の⾮⽇常の空間だからこそ⽣み出されるギャラリスト・美術商との出会いや新たなコミュニケーションの場を体感いただけます。 ⼆の丸御殿台所・御清所は国の重要⽂化財に指定されており、台所としては寺院と⽐較しても屈指の⼤きさを誇る 「⼆の丸御殿台所・御清所(おきよどころ)」。天井には重厚な梁が渡り、⼟間と板間が⼀体となった広⼤な空間に 14 ブースのギャラリー・アーティストが出展されました。

■出展者一覧

gallery UG /JK GALLERY(コシノジュンコ)/ たけだ美術/ Satelites ART LAB /Artglorieux GALLERY of TOKYO/GALLERY ISHIKAWA/GALLERY TOMO/The Tolman Collection, Tokyo/FAT Collection/隈研吾/arTradition/SHIP/着物展示/GASHO2.0

■gallery UG

⽊彫を軸に幅広く展開している野原邦彦を筆頭に、かつてのパリ・マーグギャラリーのようにアーティストの制作サポートや若⼿アーティストの育成・プロモーションを精⼒的に⾏っています。

今回野原邦彦氏の作品は大型彫刻作品「水中眼鏡」やドーナツをモチーフにした「山と月」などの新作がお披露目されました。木彫りの作品だけでなく、FRPで作られた作品も並ぶ新たな試みとなりました。

■GASHO2.0

NFT作品を2.5Dアートとして制作するプロジェクト。 鑑賞者が直接作品に触れることができる展示となっており、来場者は質感を手で確かめながら思い思いに作品との対話を楽しんでいました。

■arTradition

arTraditionは京都を中心とした伝統産業の可能性に注目し、新しい市場を創り出し、継続的な伝統産業の存続と発展を実現させるために誕生した新しいプラットフォームです。

「寛文小袖」 吉川博之×野原邦彦

江戸時代前期の構図を守りつつ、現代アーティスト野原邦彦氏が新たに思考したデザインを、京都手描き友禅の吉川染匠が着物に仕立てました。

■FAT Collection

FAT Collectionは新進気鋭のアーティストによるNFTアートが購⼊できるデジタルコレクティブプラットフォームです。

実在する作品をフォトグラメトリーと呼ばれる技法を用いて、様々な角度から撮影し、3DCGとしてデジタル化。NFTと呼ばれるブロックチェーン技術を用いて現実世界で存在する作品のように、希少性、唯一性を証明し、価値を担保することによりデジタル資産を収集可能にしています。

■隈研吾

世界的建築家隈研吾⽒が⼿掛けた建築作品以外では初となる作品「香籠」も公開されました。

■GALLERY TOMO 

地元・京都から出展する「GALLERY TOMO」は、海外の提携ギャラリーと相互に現代美術資産を交換するなど、展覧会を通じて異⽂化・各地域研究の蓄積を図り、⽇本や東アジアの優れた現代作家と共に国際的に発信⼒のあるコンテンツ育成及び海外発信・輸⼊を⾏っています。

浜田泰介氏作品 春の武士

浜田泰介氏は日本画出身のアーティストですが、その素材は油や箔を使っており、ミクストメディアに分類されます。60〜70年代にアメリカで活動していた際に、サルバドール・ダリに触発されたことがきっかけで、日本でのルーツを探し、以来百貨店や世界遺産を舞台に展示販売を行われてきました。従来の日本画の枠にとらわれない唯一無二の作風が特徴で、本展示では新作が発表されました。

近藤大祐氏

今注目のアーティスト、近藤大祐さんの作品にも多くの方が魅了されていました。
作品は心象風景を描かれているそうで、今作のモチーフとなったのは祇園祭。近藤さんが体験された情景から下絵をデジタルで設計し、感情を数値化しカラーに変換していくという過程があります。そして注射針で絵の具を垂らしながら描くという独自の技法を編み出されたそう。緻密な計算によって描かれた作品には、写真にはない迫力がありました。

制作風景動画:https://youtu.be/wWpKsScDDsI


「現代美術の解釈はさまざまだけど、僕は今を生きている人の美術だと思う。二条城でやるとなると京都の名シーンを描く、自在な作風のアーティストの作品を出展したかった。」とギャラリーオーナーの青山さんは語ります。

会場には多くの方が訪れ、京都から世界に向けて文化と芸術を発信するアートフェアとなりました。
今後のartkyotoの開催も楽しみにしています。

■関連企画

新たなコンセプトのアートフェア「D-art,ART 2022」(ディ・アートアート)が 大丸京都店にて期間限定開催!

⼤丸京都店で開催「D-art,ART」 Department を「メディア」として、現代アートの巨匠をはじめ話題のデジタルコレクティブルなど様々な形のアートを発信する⼤丸・松坂屋を舞台にした新しいスタイルのアートフェア。各地の⼤丸百貨店を巡るツアー形式で、 artKYOTO 2022 のオープニングである 10 ⽉ 14 ⽇にあわせ、⼤丸京都店にて開催されます。⽊彫を軸に幅広く展開している現代アーティスト野原邦彦⽒や、既存の⽇本画の枠組みに囚われない作⾵が持ち味の浜⽥泰介⽒の作品が出品予定です。

●開催期間:2022年10月14日(金)〜2022年10月24日(月)
●開催時間:午前10:00〜午後7:00
●開催場所:大丸京都店

6階イベントホール<展示販売・入場無料>
※18日(火)と24日(月)は午後5時閉場、19日(水)は展示替えのため終日閉場
<前半:14日~18日><後半:20日~24日>で、出展ギャラリーの入れ替えがございます。
1階店内ご案内所前特設会場・1階イベントスペース<展示販売>
<午前10時~午後8時>
URL:https://dmdepart.jp/d-artart/